芝川ビル復活
近代建築で有名な芝川ビルが、建設当初の形で蘇った。
と言っても壊れていたわけではなく、後世に増築された部分や手を加えられたところを元に戻されたと言うことである。
↑これが ↓これに
屋上の部屋が消えています。
改修前の写真はのりみさんが2006.10.08に撮影された物をお借りしました。
芝川ビルの内部は、のりみさんのブログに詳しい。
芝川ビルと言えば、先日行われた大阪アートカレイドスコープの会場になり、4名の作家の作品が展示されていた。
近代建築と現代アートが見事にマッチしていた。
復元は簡単なことではなく、芝川社長を始め、これに関わった建築家の皆さんは大変苦労されたと言うことだ。
それというのも、図面が残っておらず、たった二枚の写真から想像して復活させざるを得なかったからである。
屋上は、増築でつくられた部屋を取り去っただけでなく、床のモルタルも削り取り、当初のタイルが綺麗に見えるところまで徹底して復元されている。
ここが部屋として貸されていたなんて信じられないほどだ。
アールも綺麗に復元され、アールのところの模様も2枚の写真から復元された。
屋上の建物を除去→床の絨毯とその下のピータイルを剥がす→モルタルを削り取る→綺麗なタイルが復活。
モルタルの除去も3段階の方法を経て丁寧に作業された。
1927年のタイルである。
屋上のあかりも写真から類推して復元された。
息で吹いてつくったガラスが美しく、鋳型をつくってつくられた金具もいい質感だ。
これらの作業ができる職人が減ってきていることも今の日本の課題だ。
屋上を流れる涼しい風に吹かれていると、都心にいることを忘れてしまう。
芝川ビル
竣工 1927年(昭和2年)
所在地 大阪府大阪市中央区伏見町3-3-3
設計 渋谷五郎、本間乙彦
施工 竹中工務店
構造 鉄筋コンクリート造3階建て、地下1階
旧芝蘭社学園。







