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全作品制覇!

大阪・アート・カレイドスコープ2007、16カ所の作品を全て見てきました。 超独善的な感想を述べたいと思います。
 大阪府庁 フェリチェ・ヴァリーニ

今回の大阪・アート・カレイドスコープの作品は、どれも素晴らしいが、何といってもインパクトがあるのは大阪府庁舎のフェリチェ・ヴァリーニさんの作品。近くで見ると何でもない色の断片が、ある一点から見ると結びつき、作品として浮かび上がって来る。府庁舎という場所を会場として、と言うよりむしろ作品の一部として提供した大阪・アート・カレイドスコープ主催の大阪府に敬意を表したい。

しかし情けないのは、一部の大阪府議。重要な府庁舎に作品を貼り付けたのがけしからんと言っているらしい。しかも作者が制作時に大理石に傷を付けたと問題にしている。府庁舎にアートを展示するとは聞いていなかった、とヘソを曲げているらしい。なんともはや、気に入らないとなれば、重箱の隅をつつくようなところを突いている。もちろん傷を付けたことは良くないが、耐震性がないから、取り壊して建て替えると言っている庁舎の、ちょっとした傷に目くじらを立てるまでもないと思うが・・・。

 
 大阪ガスビル

大阪ガスビル前の、酒百宏一さんの作品も素晴らしい。まちのビルの壁のタイルや床などを色鉛筆でこすって型どりした作品だ。建物内のカフェからは、制作風景のビデオも見られる。

 大阪ガスビル 作品  まちの断片を切り取ったと言える作品だ。床材もあれば、壁のタイルもある。階段の手すりや、和菓子!、置いてあった団扇など、対象の選び方が面白い。


 一寸法師

 次に面白かったのは、大阪北ヤードの原倫太郎さんと原游さんによる一寸法師のお話。

一寸法師→自動翻訳で英語に→できた英文を逆に自動翻訳で日本語に。

このように2回訳してみると、

一寸法師が a little law mentor となり、それが「少量法律助言者」と奇妙な日本語に訳される。

この少量法律助言者というイメージから絵を描き、絵本を作っている。逆説的だが、「アナログ」な絵本が、「ITの時代」を映し出している。

源聖寺坂

 源聖寺坂

源聖寺坂の平丸陽子さんの作品も広がりがあってよかった。お寺の壁に張られたトタンにモールで造られた花が取り付けられている。色合いがグラデーションになっていてとてもキレイ。4万個だったかの花は壮観。

そのとなりにある應典院の作品を先に見た。お墓を背景に展開されている遺影をテーマにした作品が、あまりにシュールなために、死というものを考えて少し気分が暗くなっていた。

平丸さんの作品を見て、そこにあふれる彩りに生命感を感じ、ほっとできる。見て回る順番は絶対この順番で!

 zenn seijinn  


綿業会館

 綿業会館内部

↑綿業会館内部の様子。1階入り口の天井と階段部分。 

 逆に、残念なのは、綿業会館である。数少ない音を使った作品で、作品そのものは面白かったのだが、綿業会館という素晴らしい素材が全く活かされていない。

どこのビルにあってもいい作品になっていて、綿業会館である必然性がない。

それは、綿業会館が、「会場としては提供するが、壁に掛けたり、室内に置いたり、建物に手を加えるのはダメ。」と条件をつけたからである。会員用の建築物であり、重要なものであるということも十分理解できる。が、アーティストと会場が相互に影響し合っていい作品を造るという機会を、会館は自ら断ってしまったと言える。非常に残念なことだと思う。会館がそれに気づいてくれることを願う。

 



 フェスティバルゲート

また、フェスティバルゲートの作品も残念だと思う。平日は、ガラス越しに置かれているのを見るだけだ。

日曜日には外に出してパフォーマンスをするようだが、ガラス越しの作品では、迫力が感じられない。

むしろ、時代に取り残され、ある意味廃墟になりつつあるフェスティバルゲートそのものが、シュールな作品となり静かに存在していることに気がついてしまう。



しかし、何と言っても、大阪の中からこれらの会場を選び出したセンスと、そこに今ある作品を選んだことに拍手をしたい。さすが北川フラムさんだと思う。

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コメント

はじめまして。ブログにコメントいただき、ありがとうございました。アートカレイドスコープで、ほとんど連日現代美術センターのトークイベントに足を運んでおります。
それにしても、全作品制覇とはすごいですね!期間中にさすがに全部はまわれませんが、私もフェリチェ・ヴァリーニ氏の作品は感動しました。これ、現地に足を運んでこそおもしろさが伝わる作品ですね!あと、公募の中では芝川ビルの「いとはん」が一番好きです。

のりみさん、コメントありがとうございます。
トークイベントいいですよね。
人数もあまり多くないので聞きやすいし、いい感じです。
芝川さんのビルの作品はどれも味があっていいと思います。一番好きなのは、ちゃぶ台をひっくり返している子かな。

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